ISDEの魅力は、普通の観光旅行で行かないような場所で、よく開催される事。ですから毎回どこへ連れて行ってくれるのか、非常に楽しみなレースなんです。その土地の文化や住民との交流は、日本では絶対体験出来ない事です。
ミラノから東へ車で約1時間。ブレシアという町で、ISDEは開催されました。
移動手段は車です。外国ですから当然走行車線が違います。最初のうちは、かなりビビリましたが、慣れちゃうと日本より走りやすい事があるんですよね。郊外へ出るとホント信号が無いんです。ヨーロッパは交差点のかわりにロータリー方式を採用していて、これ慣れるとホントストレスなく走れます。
PDSはこの年(’98)のモデルから採用。中嶋さんのようにKTMディーラーの人は、新型モデルを見られて満足そう。PDSの感想として「男のバイクって感じがしたよね。ポイントを外すとスゴく暴れたんだけど、決まった時の気持ち良さは、今までのサスには無かったもの。このバイクを一生売って行こうと心に決めたね。」と中嶋さん
パルクフェルメ等、大会のメイン会場は、ルメザーメの競技場。
パドックのすぐ脇に、テスト走行用のミニコースが準備されていて、車検の前日までセッティングです。
元モトクロスライダーの西松。コースは得意です。
今も大変お世話になっているお二人。
左から伊藤聖春さんと藤原広喜さん。
藤原さんは現在、SUGO 2DAYS ENDUROの競技監督を勤める傍ら、ライダーとしてもバリバリの現役です。日本のエンデューロ界の中心人物の1人です。
伊藤さんとは、この時すでに顔を合わしていたんですが、お話するようになったのは2002年のチェコ大会から。一見怖そうですがやさしいおっちゃんです。
大和田理一、里美夫妻。
新婚旅行を兼ねた参戦でした。
前田啓介さん。彼は現在、 KTM広島を経営。最近はモタードも頑張っています。
8月17日、日本チーム受付、車検が行われました。あいにくの雨でしたが、午後からパレード。
いよいよかぁ、と実感が湧いてきた頃でした。
話はそれますが、選手たちに参加賞の鞄を配っていたこの女の子、(多分歳は18、9)むちゃくちゃ可愛かったよね〜。愛想も良かったし、小柄でとっても美人。日本人男性は皆くぎ付けでした。
イタリア最高!!
この四人組のイタリアンも最高でした。
大会の前半は、レースのお手伝いをしていた様ですが、途中から観客へと変わりました。日本語で「コンニチハ」を教えたのですが、観客へと変わったその日から、テストへ行くと、遠くから聞こえてくるんです。「コンニチハ、コンニチハ」という日本語が…。レースが終わると必ず日本のパドックへ顔を出すし、楽しい連中でした。
この年は世界29カ国、466人のライダーが参戦。パレードの時間が近づくと、その国独自のコスチュームに身にまとい、ライダー、サポートの全員が行進します。KTM TOSHI JAPANの面々は、初体験の人達が大部分でした。ですから他国の行進を見て、「すげー所へ来ちゃったよな」という感じ。国際大会だ!!って、あらためて思いましたよ。
君が代の流れる中、スタジアムを行進。
女性陣の着ていた浴衣が大変な人気で、売って欲しいという外国の方々が殺到。女性でISDE へ行きたい方、浴衣を着ていくと人気者になれますよ。
Day1
8月19日初日のスタート。
立派なスタート台の真ん中にトロフィー。
真ん中がW・トロフィー用のカップで、右端にあるのが、ワトリングトロフィー。
まさか5年後に、これが日本チームに贈られる事になろうとは、この時誰が想像したでしょうか?
スタート直後の中嶋(カメラ目線に注目)と手を上げる西松。
初日は2周で275キロのコースで、1周2カ所づつのクロステストとエンデューロテスト。オンタイム制のエンデューロなので、タイムチェックを通過する時間が、ライダーそれぞれ決まっています。だからテストなどへは遅れる事はあっても、早く来る事はありません。だから写真を撮りに行っても、トラブルが無い限り撮りたい人を撮る事が出来ます。
スタートを見た後、最初に行ったエンデューロテストです。採石場を利用したコースで、アップダウンがありダイナミックなコースでした。
#287中嶋(125cc)カメラ目線で余裕です。#316西松(250cc)#280前田(125cc)#351大内田(250cc)
#179(4st500cc)ファビオ・ファリオーリ。この年のイタリアのトロフィーライダー。非常に気さくな方で、いつも記念写真に応じてくれますし、声もかけてくれます。2004年のポーランド大会の時、夜ディスコで遊んでいたら、彼がいた。ライダーは、手首に付けているバンドですぐ分かるから、その場にいた小菅浩司が呼び止められ、「お前ライダーだろ?早く帰って寝ろ!!」と、怒られていた。妙に嬉しそうな小菅。「ファビオに怒られちゃった〜」と言いながら、ビール一杯飲んで帰りました。
海外レースはこれより以前、イギリスで行われたモトクロスGPを見た事は有るんですが、イギリスではこんなマブイ女性はいなかったですね。だからイタリアは客層が広いな、なんて感動していたんです。だけどあとで聞いたら、違ったんですね。この人、客を待っているんです。もうカンの鋭い方、お判りですよね。確かにレースを見るような場所じゃないし、今思えば不自然でした。でね、テストだけじゃないんですよ、彼女たち。ルートにも大勢いるんです。(山の中が一番多かったかな)ビキニとか着て愛想を振りまいていました。中嶋さんがね、喜んで帰って来るんです。「どえりゃ〜かわいーねーちゃんが、応援してくれるんだよ!」そりゃあなた、きっと誘われていたんでしょ。
中嶋宏明インタビュー
クイックタイムムービー
2,1M (29秒)
ここはサンジョバンニポラベノという田舎町の中に設けられた給油所。ここでライダーは時間調整と給油をします。この奥にTC7がありました。
TC1とあるのにTC7と言うのは、2周目に入ったからです。中嶋、西松の二人は、約5〜7分の余裕があり、ファリオーリのスタッフが待つテントで、給油と水分補給をしながら時間調整が出来ました。
右の写真はタイムカードを見る西松。みんなが時間通りにくれば、一分毎に三人づつなので、ゆとりをもってチェックを受けられます。
左は前田選手。コースマークを頼りにスリッピーな山道を走ります。こういう場所ではライダー同士、助け合います。
プレフィニッシュ前で、日本人のタイムをチェックする寺島さん。西松のカードが2枚!変だ!! イタリア大会では毎日、午後3時すぎより必ず大雨が降りました。コースコンディション悪化で、遅れる選手が続発。中嶋はそんな中をぎりぎりオンタイムで通過。やっぱりカメラ目線。
クイックタイムムービー 1,8M(18秒)
西松もぎりぎりやって来たんですが、タイムチェックで???の状態。そしてパンク。一日目から波乱の様相。
中嶋と西松は約一年前からシックスデイズの準備をしてきました。その中で、15分以内で前後のタイヤ交換を終える練習もしてきました。一年間の練習の成果を見せる時です。
いい顔してますね〜。一日約8時間走ってタイヤ交換ですから、当然きついです。サポートも工具の受け渡しと、エアー注入以外、ライダーをサポートしてはいけません。西松のタイヤ交換をチェックする係員も見ています。メカニックが手を出さないよう、監視しているんですね。また、ギャラリーも多い事!ISDEではトップライダーのタイヤ交換も間近で見れます。
一日の日程が終わると、バイクを決められた場所(パルクフェルメ)へ駐車します。ここに入れたら翌日の朝のワーキングタイムまで、バイクを整備する事は出来ません。写真はチェックを受け、バイクを駐車しに行く西松。
Day2へつづく